たくさんのありがとう
両親が共働きの中、背中に妹をおぶってオレの手を引いて保育園まで連れてってくれた。
炊事、洗濯、犬の面倒まで色々頑張ってくれた。
両親の離婚で高齢になってから慣れない土地に引越したのに、いつも変わらず明るい笑顔で話してくれた。
85歳の今まで、家族の食事、洗濯、買い物まで自分でこなした凄いおばあちゃん。
2/9に発症した『急性大動脈解離』。
2日で50%、1週間で90%以上が亡くなってしまう病気の中、18日間も頑張ってくれた。
それはきっと1番下の妹の成人を見取るため、そして家族に別れの覚悟をくれるために頑張ってくれたんじゃないかな、って思う。
集中治療室にいるのに、家族の食事や仕事を心配して、自分の辛いことなんかあんま話さない。
たくさん、たくさん、ホントにありがとう。
おばあちゃんの孫として、この世に生まれてホントに幸せだよ。
別れを悟られたくないから、伝えられなかった。
一緒に食事したかったね。
ライブをもう1度観て欲しかった。
温泉に行きたかったね。
でも、ホントに頑張ったね。
病院の先生もビックリしてたよ、初めて見ます、ってさ。
さすがおばあちゃんだね。
もう胸の心配もしなくていいよ。
喋れなくなった言葉も簡単に話せてるかな?
音も良く聞こえるんじゃない?
これからは、そっとウチを見守っててね。
向こうで安心して、いつもの顔で明るく笑って見ていられるように頑張るからね。
2010.2.27